GPS 衛星を自動配置: AUTOモード |
シミュレーションを実行する時刻とGPS受信機の位置を指定するだけで、自動的に合成された 30 個の GPS 衛星群が自動的に配置され、時間と共に軌道上を移動します。 個々の衛星の状態を変更したり、マルチパスを挿入したり、仰角を規制したり現実に近い状態を容易に模擬できます。 通常のシミュレーションはこの AUTO モードによる模擬で十分です。
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実際のGPS 衛星の配置と電離層遅延モデルを再現: USERモード |
時として実際の衛星の配置を再現する必要があります。 個々の衛星の Ephemeris ないしは Almanac のサブフレームデータを使いその時の衛星をその通りに配置できます。 この USER モードでは、ユーザーはシミュレーション当日のRINEX書式の Ephemeris を NASA CCDS サイトなどからダウンロードして CLAW GPSシミュレーターにロードしておきます。 Ephemeris か Almanac の有効期限が切れると、既存のデータから外挿によりデータを生成します。
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実際の空をリアルタイムに再現: LIVEモード |
CLAW に外付け接続した GPS 受信機からNMEAでタイミング信号と位置情報を 受け取り、衛星は自動模擬して GPS シミュレーションを行います。
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実際の空をリアルタイムに再現: トランスコーダーモード |
CLAW GPS シミュレーターはトランスコーダーとしても運用できます。 CLAW に外付け接続した GPS 受信機から タイミング信号と位置情報だけでなく Ephemeris も 受け取り、実際のGPS衛星の配置をリアルタイムに再現します。 トランスコーダーとして運用する場合は、ファームウェアをトランスコーダー用に入れ替え、対応する GPS受信機と組み合わせて使います。
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記録したNMEAデータからその時の軌跡を再現: トランスコーダーモード |
記録した時刻と座標情報やNMEAデータをもとにしてその時の軌跡を再現します。SimCon アプリがNMEAデータを1秒毎にCLAW GPS シミュレーターに送り、CLAWはトランスコーダーとして動作します。 衛星の配置は自動で行います。ファームウェアの入れ替えは必要ありません。
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ターゲット GPS 機器との接続 |
Claw GPS シミュレータは一般的な GPS 受信機のアンテナ入力端子と同軸ケーブルで直結するのに適した信号レベルを出力します。 また、GPS 受信機を接続した際に GPS 受信機器からアクティブ GPS アンテナのように見えるように 220Ω のアンテナ模擬負荷を備えていますから、GPS 受信機がアクティブアンテナの故障を表示することも避けられます。 45dBの可変減衰器を内蔵し、付属品として10dBと20dBの外付け固定減衰器が付属します。それら外付け固定減衰器を GPS 受信機の直流重畳電源から保護するための DC ブロックも付属しています。 よって、GPS 受信機が 3V や 5V 給電のアクティブGPSアンテナと組み合わせて使う仕様であれば、Claw GPS シミュレーターと GPS 受信機の接続は同軸ケーブルで直結するだけです。 12V以上給電の場合はコマンドでClaw GPS シミュレーターの内部アンテナ模擬負荷を無効にするか、付属品の外付け DC ブロックを実装して、内部アンテナ模擬負荷の過熱焼損を防ぎます。
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SimCon アプリケーションソフトを実行する PC との接続 |
付属するミニ USB ケーブルで Windows PC と接続します。 PC から見て Claw GPS シミュレーターは USB シリアル機器として認識されます。 SimCon ソフトウェアの画面から該当するシリアルポートを選択すると Claw GPS シミュレーターに接続できます。 通常の用途には Claw GPS シミュレーターの電源は PC や USBバッテリーから USB 給電できますが、 より安定した動作のためには付属する12V外付電源を使用します。
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単体での使用 |
Claw GPS シミュレータは、必要なパラメータ設定を書き込み、モードを SIM にしておく(SIM:MODE SIM)ことで単体でシミュレーションを実行できます。 電源は付属するミニ USB ケーブルを使い USB 電源や USB バッテリーから供給したり、外付電源から供給します。 シミュレーションは電源投入後に自動起動しますが、J3コネクタの2番ピンを一時的に接地することでも起動できます。
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外部 1PPS 10MHz ソースとの同期 |
Claw GPS シミュレータは、通常は内蔵するTCXO基準発振器をもとにGPSシミュレーションを実行します。 しかし、用途によっては外部電源を使用しても TCXO では安定度が不足する場合があります。 そのような場合は、より高安定性で精度の高いGPSシミュレーションを実施するために、外部から 1PPS を供給して内蔵する TXCO を規律制御できます。 また、高安定な 10MHz 信号源を外部から供給することもできます。 10MHz と 1PPS を外部から供給することで、周波数は外部の周波数源を使い、シミュレーションの時刻は 1PPS に同期させられます。
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標準付属品 |
以下が標準で付属します:
- TypeA to Mini USBケーブル (PCとの接続)
- PWR/CTRLワイヤーハーネス (DC電源ジャック、1PPS入力BNC、NMEA入力用シリアルポートDB9)
- PSE対応済 AC電源
- SMA 10dB 減衰器
- SMA 20dB 減衰器
- SMA DCブロック
SimCon アプリケーションソフト(Windows 7,8,10,11 用) は本体購入前から無償ダウンロードできます(リンクを右クリックして名前を付けてリンク先を保存)
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デモ機付属品 |
標準付属品に加えて以下が付属します(注:これらは製品に付属しません):
- 防水ケース
- SMAオス-BNCメス アダプタ
- SMAオス-TNCメス アダプタ
- SMAオス-パッシブアンテナ(信号輻射用)
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シミュレーション例 1 :基本 |
2020年12月31日0時0分 から実施
位置固定 北緯 35度 東経 135度 GPS高度 60m
衛星は自動的に適切な位置に配置します(AUTOモード)
シミュレーション例 1 :基本はこちらをクリック
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シミュレーション例 2 :うるう秒 |
2020年12月31日0時0分 から実施、うるう秒を挿入
位置固定 北緯 35度 東経 135度 GPS高度 60m
シミュレーション例 2 :うるう秒はこちらをクリック
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シミュレーション例 3 :モーションシミュレーション |
Motion Command Language で書いたプログラムで移動するGPS受信機が受信するであろう信号をシミュレーション
シミュレーション例 3 :モーションシミュレーションはこちらをクリック |
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シミュレーション例 3-1 :モーションシミュレーションを行う移動プログラムの作成 |
Motion Command Language を使い移動シナリオをプログラムにします
シミュレーション例 3-1 :モーションシミュレーションを行う移動プログラムの作成はこちらをクリック |
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シミュレーション例 4 :実際の衛星配置を再現 |
ダウンロードしたRINEX形式のEphemerisデータを使い、その日の衛星配置を正確に再現したシミュレーションを実行します
シミュレーション例 4 :実際の衛星配置を再現はこちらをクリック |
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シミュレーション例 5 :Spoofing 偽信号による乗っ取り |
Claw で生成したシミュレーション信号で正規のGPS信号を受信する受信機を誤った位置情報で乗っ取ります
シミュレーション例 5 :Spoofing 偽信号による乗っ取りはこちらをクリック |
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シミュレーション例 6 :記録されたNMEAデータを使った再現シミュレーション |
記録されたNMEAデータないし作成したNMEAデータを使い Claw をトランスコードモードで運用して再現シミュレーションを行います
シミュレーション例 6 :記録されたNMEAデータを使った再現シミュレーションはこちらをクリック |
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シミュレーション例 7 :マルチパス信号の生成 |
実行中のシミュレーションで可視の衛星の6つまでにマルチパス信号を発生させることができます
シミュレーション例 7 :マルチパス信号の生成 |
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