シリアルコンソールを115,200bps, 8データビット,1ストップビット,RTS/CTSフロー制御に設定する例を示します. SCS側も115,200bps, 8データビット,1ストップビット,RTS/CTSフロー制御に設定してください.115,200bpsを使用する場合はシリアルケーブル長を3m以下にすべきです. 長いシリアルケーブルを必要とする場合は通信速度を遅くしてください.
grubを使用している場合
/etc/grub.conf は /boot/grub/grub.conf へのシンボリックリンクです./boot/grub/grub.conf を編集します.
/boot/grub/grub.conf の 'splashimage=(hd0,0)/boot/grub/splash.xpm.gz' をコメントアウトし,grub が text モードで起動するようにします.
/boot/grub/grub.conf にGrubのブートメニューが使うシリアルパラメータの行を書き加えます.
serial --unit=0 --speed=115200 --word=8 --parity=no --stop=1
/boot/grub/grub.conf にGrubのブートメニューをどのデバイスに出力するか書き加えます.
例:シリアルコンソールとキーボードモニタのいずれかを使う場合("Press any key to continue"をシリアルポートとモニタの両方に表示し,何もしないと10秒でタイムアウトしてgrub.confのデフォールトOSが起動する)
terminal --timeout=10 serial console
例:シリアルコンソールのみを使う場合
terminal serial
/boot/grub/grub.conf の各 kernel行の末尾に,カーネルに渡すコンソールパラメータを書き加えます.
例:シリアルコンソールとキーボードモニタのいずれかを使う場合
console=tty0 console=ttyS0,115200
例:シリアルコンソールのみを使う場合
console=ttyS0,115200
また,シングルユーザーモードのkernel行を追加しておくと後ほど便利です.シングルユーザーモードの kernel 行には末尾に
s をつけます.
grub.conf の例はこちらをクリック
/etc/inittabの最後に 'co:2345:respawn:/sbin/agetty -h 115200 ttyS0 vt100' を追加し,init q (telinit q) を実行します.ランレベル1(シングルユーザーモード)ではgettyがなくてもログインできますから,1は不要です.
inittab の例はこちらをクリック
/etc/sysconfig/kudzu を編集して 'SAFE=yes' に変更し、初期化中のシリアルポート, PS2マウス, DDC(モニタ)へのプローブが行われないようにします.kudzu のコメント行は ## で始めてください.
kudzu の例はこちらをクリック
/etc/securetty に 'ttyS0' を追加し、root が ttyS0 にログインできるようにします.
securetty の例はこちらをクリック
/etc/sysconfig/initを編集し,カラーのターミナルシーケンスを止めます.
BOOTUP=serial
boot の途中で kudzu が起動し,PS/2 mouse が接続されていないとのメッセージが表示されたら [Keep Configuration] を選択してください. また ttyS0 が新規に見つかったとのメッセージが表示されたら [Ignore] を選択してください.
参照:
http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Remote-Serial-Console-HOWTO/configure-boot-loader-grub.html
liloを使用している場合
/etc/lilo.conf の 'message=/boot/message'をコメントアウトし、liloが textモードで起動するようにします。
/etc/lilo.conf の 'append="console=tty0 console=ttyS0,115200"'を kernel optionとして追加します。
#lilo -vを実行します。
/etc/inittabの最後に '7:12345:respawn:/sbin/agetty -h 115200 ttyS0 vt100'を追加します。
/etc/sysconfig/kudzuで 'SAFE=yes'に変更し、初期化中のシリアルポートへのプローブが行われないようにします。
/etc/securettyに 'ttyS0'を追加し、rootが ttyS0にログインできるようにします。
システムを再起動します。
途中 kudzuが起動し、PS/2 mouseが接続されていないとのメッセージが表示されます。[Keep Configuration]を選択してください。 途中 kudzuが起動し、ttyS0が新規に見つかったとのメッセージが表示されます。[Ignore]を選択してください。
参照:
http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Remote-Serial-Console-HOWTO/configure-boot-loader-lilo.html