コンソールサーバーの一般ユーザーが日頃おこなう作業の例を説明しています.
コンソールサーバー サンプルユーザーセッション
SCSに ssh で接続すると次のようなメッセージが表示されることがあります. Right power supply Failed on Thu Oct 28 03:20:23 2004
(このような表示があった場合,SCSを後ろから見て右側の電源が故障しているか,
スイッチが切れているか,電源が供給されていません.電源を点検し,必要ならばスペア
電源モジュールと交換します.SCSは一台の電源でも安定に動作を続けることができ
ます.故障した電源はSCSの電源を切ることなく交換できます.)
For information/help on Logical Solutions SCS commands, type: man lsi
(man lsi または help でコンソールユーザーの使うコマンドが表示されます)
[test1@scs test1]$ man lsi
(コンソールユーザーは次のコマンドを使うことができます)
connect - 指定するポートに接続された機器と対話セッションを開始
editbrk - ユーザーのブレークシーケンスを変更
editesc - ユーザーのエスケープシーケンスを変更
edituser - ユーザーの対話モードの設定を変更
lsc - 現在の対話モードの接続をリスト
lsp - ユーザー定義によるポート名をリスト
monitor - 指定するポートの通信をモニタする
stty - デバイスポートの設定を表示変更する
(lsp =リストポートコマンドでポート名のリストが表示されます.管理者はポート名を変更
することができます.)
[test1@scs test1]$ lsp
port# name
1 port1
2 port2
3 SunFire1
4 Linux4
15 port15
16 port16
(lsc =リストコネクションコマンドでポート名のリストが表示されます.管理者はポート名を
変更することができます.)
[test1@scs test1]$ lsc
PORT USER PID ACCESS COMMAND
SunFire1 sagara 5279 f.... connect
Linux4 seta 5280 f.... connect
(connect =コネクトコマンドでデバイスポートに接続された機器に双方向接続します.
ポートの番号か,ポートにつけられた名前を使って接続します.)
[test1@scs test1]$ connect port1 (ユーザー定義のポート名で指定)
[test1@scs test1]$ connect 1 (ポート番号で指定)
[test1@scs test1]$ connect /lsi/ports/port5 (ポート名定義ファイルで指定)
[test1@scs test1]$ connect /dev/tty/B5 (デバイスファイルで指定)
Red Hat Linux release 9 (Shrike)
Kernel 2.4.20-8smp on an i686
tyo1 login:
Entering Interactive mode on port #1 (1)
(Entering Interactive modeの表示の後にタイプしたデータは,ポートに接続された機器に
そのまま送られます.また機器から送られてくるデータはそのまま端末上に表示されます.)
(双方向接続からコマンドモードに抜けるには,editescで指定したエスケープシーケンスを
タイプします.初期値では以下のように ESCキーを打った2秒以内に大文字のAをタイプ
すると,双方向モードでの接続からコマンドモードに戻ります.)
[test1@scs test1]$ editesc
Press 'Enter' to accept displayed values
BREAK_SEQ= \x1bA > (\x1b は1B (ESC),A は大文字のA=Shift+A)
(接続された機器から送られてきたメッセージはポートごとに用意された256kBのバッファ
に記録されています.バッファーの内容の表示には,テキスト表示のできるツールなら
何でも使えます.バッファーは /lsi/ports/ ディレクトリの下に bug_port で
始まるファイルとして置かれています.実体は /proc/port_buffers/ の下に存在します.
それらいずれもバッファーへのアクセスに使用できます.)
[test1@scs test1]$ less /lsi/ports/buf_port1
Oct 28 18:43:09 TYO1 sshd[9769]: refused connect from 218.11.101.100
(218.11.101.100)
[test1@scs test1]$ cat /lsi/ports/buf_port1
[test1@scs test1]$ less /proc/port_buffers/5
[test1@scs test1]$ more < /proc/port_buffers/5
(管理者に許可されていれば,monitor コマンドで特定のデバイスポートの通信をリアル
タイムに監視できます.いずれかのキーをタイプするとモニターモードから抜けます.
コマンドを発行することはできません.)
[test1@scs test1]$ monitor port1 (ユーザー定義のポート名で指定)
[test1@scs test1]$ monitor 1 (ポート番号で指定)
[test1@scs test1]$ monitor /lsi/ports/port5 (ポート名定義ファイルで指定)
[test1@scs test1]$ monitor /dev/tty/B5 (デバイスファイルで指定)
(Sunのサーバーにブレーク信号を送るには,editbrkで指定したブレークシーケンスを
タイプします.初期値では以下のように ESCキーを打った2秒以内に大文字のBをタイプ
すると,双方向モードで接続した機器にブレーク信号が送信されます.)
[test1@scs test1]$ editbrk
Press 'Enter' to accept displayed values
BREAK_SEQ= \x1bB > (\x1b は1B (ESC),B は大文字のB=Shift+B)
(edituserコマンドでは2つのキーシーケンスを続けて確認ないし変更することができます.)
[test1@scs test1]$ edituser
Press 'Enter' to accept displayed values
ESCAPE_SEQ= \x1bA >
BREAK_SEQ= \x1bB >
[test1@scs test1]$
(管理者に許可されていれば,sttyコマンドでバッファーをクリアできます.
[test1@scs test1]$ stty --clear -F /lsi/ports/buf_<ポート名>
[test1@scs test1]$ stty --clear -F /lsi/ports/buf_port1
[test1@scs test1]$ stty --clear -F /proc/port_buffers/<ポート番号>
[test1@scs test1]$ stty --clear -F /proc/port_buffers/1 |