ファシリティは次のいずれかです:auth, authpriv, cron, daemon, ftp, kern, lpr, mail, news, syslog, user, uucp と local0 ~ local7
レベルは次のいずれかです:alert, crit, debug, emerg, err, info, notice, warning
まず,SCSのローカルsyslogデーモンにログ転送の設定をします.具体的には
/etc/syslog.conf にsyslogサーバーにログを送るための行を追加します.
設定例:
ファシリティ.
レベル @リモートsyslogサーバ
“リモートsyslogサーバに設定したファシリティ”.“リモートsyslogサーバに設定したレベル” <TAB> @リモートsyslogサーバーのアドレス(FQDNあるいはIPアドレス)
注意: syslog.conf の設定の詳細は, man syslog.conf を参照ください.
SCS の syslog デーモンを再起動します.
# service syslogd restart
次に,SCSからリモートsyslogサーバにログを書き込める事を確かめます.
例:
# logger -p
ファシリティ.
レベル Test_Message_from_SCSs
リモートsyslogサーバ側において,書き込みを確認できたら,SCSのポートロガーの設定を行います.
/lsi/config/portlogd.conf.N を変更し(N はポート番号),portlogd がログをSYSLOGに書くようにします.この設定は使用するポートの数だけ行います.syslogに関する変更点は次の行です:
LOG_TO_SYSLOG=no
LOG_FACILITY=user
LOG_LEVEL=info
を
LOG_TO_SYSLOG=yes
<<< SYSLOGへの書き込みを有効にする
LOG_FACILITY=
ファシリティ <<< リモートsyslogサーバに設定したファシリティに合わせる
LOG_LEVEL=
レベル <<< リモートsyslogサーバに設定したレベルに合わせる
注意: SCS上の /lsi/config/portlogd.conf.N と /etc/syslog.conf のファシリティとレベルの設定は, リモート syslog サーバー上の /etc/syslog.conf の設定に一致していなければなりません.詳しくは syslog 管理者にお尋ねください.
変更を終えたら,save を実行します.
SCS のポートログデーモンを再起動します.
service portlogd restart
シスログに書き込まれるメッセージの例:
Jan 20 14:28:32 scs.yourdomain.co.jp portlogd: port #1: yourhost console login: hanako
Jan 20 14:28:34 scs.yourdomain.co.jp portlogd: port #1: Password:
Jan 20 14:28:34 scs.yourdomain.co.jp portlogd: port #1: Last login: Mon Jan 20 14:22:12 on console
Jan 20 14:28:34 scs.yourdomain.co.jp portlogd: port #1:
Jan 20 14:28:40 scs.yourdomain.co.jp portlogd: port #1: yourhost{hanako}101: exit
Jan 20 14:28:40 scs.yourdomain.co.jp portlogd: port #1:
Jan 20 14:28:40 scs.yourdomain.co.jp portlogd: port #1: logout
注意:syslogサーバーのsyslogデーモンを起動する際に,リモートロギングを許可します(Solarisでは -t オプションを付けずに起動する.ReHat Linuxでは /etc/sysconfig/syslog の SYSLOGD_OPTIONS 変数に,-r を追加する).
ノート:syslogサーバーにおいて,syslogデーモンの代わりに
syslog-ng を使えば,送信元やメッセージの内容により仕分けをしたり,電子メールにより報知させるなどの機能が利用できます.