Q | UDS/Coboxを使うにはどんなツールが必要になりますか?? |
A |
次の道具が必要です
1. UDS/CoBox 製品
2. Windows PC
3. デバイスインストーラソフトウェア. これはUDS/CoBoxデバイスサーバを設定するためのツールです.必ずしも必要ではありません.
3. ストレートシリアルケーブル. UDSとPCとはDB25PとDB9Sを両端に持つストレートケーブルで接続します.
4. RJ45 CAT-5ケーブル.PCと直結するのであればクロス結線を用意します.
5. CoBox評価ボード.CoBox開発キットにはCoBoxを搭載する評価ボードが含まれています.
XPort評価キット |
Q | どのネットワークプロトコルがサポートされていますか? |
A |
次のプロトコルがサポートされています:
1) TCP/IP, UDP/IP
2) ARP, ICMP, Telnet, TFTP, AutoIP, DHCP, HTTP, SNMP (read only)
3) TCP, UDP, Telnet (シリアルポートとの通信)
4) TFTP (ファームウェア更新) |
Q | UDS/CoBoxを使うにはどんなコンパイラを用意すればよいですか?? |
A | ソケット通信を行うアプリケーションやJavaアプレットを開発するのであればホスト上で実行するソフトウェアを開発するツールを用意します.弊社ではアプリケーション開発の有償コンサルティングおよび受託を行なっています.お問い合わせください. |
Q | UDS/CoBox は暗号化をサポートしていますか? |
A | いいえ.暗号化を必要とされる場合は XPort-SE をお使いください. |
Q | デバイスインストーラの最新版のバージョンは? |
A | 日本語Windows環境で使用できるデバイスインストーラ はVer. 3です.こちらを参照ください. |
Q | どうやってファームウェアの機能やバグフィクスや既知のバグについて知ることができますか? |
A | 機能やバグフィクスや既知のバグはリリースノートに書かれています.リリースノートはLANTRONIX FTPサイトにあります. |
Q | 最新のファームウェアは? |
A |
最新のファームウェアはLANTRONIXのウェブサイトとFTPサイトにあります.
ftp://ftp.lantronix.com/pub
HTTPによるダウンロードは:
http://www.lantronix.com/support/download/index.html |
Q | どうやってIPアドレスを設定するのですか? |
A |
工場出荷時の標準設定においてDHCPとAutoIPは有効になっています.また,デバイスインストーラ,ARP,シリアルポートログインによってIPアドレスを設定できます.詳しくは UDS/CoBox/XPort クイックインストールを参照ください.
組込先のマイクロプロセッサから設定を行うには,monitorモードを使用します.
XPortにIPアドレスをネットワーク経由で設定する機能をユーザーアプリケーションに付加することも可能です.このために,0x77FEポートが用意されています. |
Q | 内部パラメータはどのように設定するのですか? |
A | デバイスインストーラ,Telnet(ポート9999),シリアルログイン,ウェブインストーラ, UDPデータグラムを使って設定できます.内部パラメータを設定する機能をユーザーアプリケーションに付加することも可能です. |
Q | ウェブページを書き込みたいのですが,どうすればよいですか? |
A |
外部で作成したウェブページやJavaアプレットは.cob形式に圧縮してからUDS/Coboxに書き込みます.
ネットワークから .cob形式のファイルを書き込むにはデバイスインストーラか,putの機能をもつ TFTPクライエントを使います.デバイスサーバはWEB1からWEB6までの6つのブロックを持っており,それぞれ64KBの容量があります.ウェブセットアップのアプレットはWEB6に書き込みます.
デバイスインストーラを使う方法:
デバイスインストーラはこの作業のほとんどを自動的に行ってくれます.まず,デバイスインストーラをPCにインストールします.
インストーラを起動し,サーチ機能を使ってデバイスリストにユニットを追加します.ユニットを選択してUpgradeアイコンをクリックします.ここからウェブページの更新ができます.
- WebPage6の行をクリックします.
- 行が選択されると3つの点のあるアイコンが表示されます.このアイコンをクリックし,.cobファイルの場所を参照します.
- OKをクリックします.WebPage6の隣にファイル名とパスが表示されているはずです.
- Loadボタンをクリックします.
TFTP クライエントを使う方法:
フリーのTFTPクライエントはいくつかあります.もしお持ちでないのなら www.weirdsolutions.com にデモ版があります.
- TFTPのサーバとしてUDS/CoBoxのIPアドレスを指定します.
- アップロード(PUT)を選択します.
- バイナリ転送を選択します.
- 転送するローカルのファイル名として.cobファイル名を指定します.
- リモート側のファイル名としてX1を指定します.
アップロードを実行します.バイナリ転送を指定することを忘れないようにしてください. |
Q | 何らかの理由でファームウェアをクラッシュさせてしまったときに,ファームウェアを再ロードする方法はあるのでしょうか? |
A | ファームウェアがクラッシュしてしまっても,シリアルポートから .ROM 形式のファームウェアをロードすることができます.マニュアルの Recovering Firmwareの項を参照ください. |
Q | PIOは備わっていないのですか? |
A | UDS/CoBox はPIOを持っていません.XPortはPIOを持っています. |
Q | シリアルポートにtelnet接続しようとしたのですが,マイクロソフトのtelnet(Windows 95 NT)ではうまくいきません.どうしてですか? |
A |
いくつかのワークアラウンドがあります:
1. TeraTermを使う
http://hp.vector.co.jp/authors/VA002416/teraterm.html
2. Winsock アプリケーション - もしネットワークアプリを書こうとしておられるのなら次のサンプルを参照ください.
ftp://ftp.lantronix.com/priv/misc_tools/winsock
このサンプルはLANTRONIXのデバイスサーバへのTCPソケット通信を行うもので,ソースコードが含まれていますから,Winsockルーチンをアプリケーションに組み込む場合の参考になるでしょう. |
Q | UDS/CoBoxのウェブページをLANの外から更新できますか? |
A | ゲートウェイアドレスが設定されており,ルーターのフィルター機能がそれを妨げなければ,どこからでもウェブページを更新できます.もし,デバイスサーバを ping できるのならウェブページの更新もできるでしょう. |
Q | ビデオ転送(監視カメラなど)に使えますか? |
A | シリアルカメラのネットワークへの接続にも使えますが,画像の品位はシリアルの通信速度とネットワークの状態に依存します. |
Q | CoboxMicroの代わりにXPortをピンヘッダにさして使えますか? |
A | いいえ.XPort は 3.3V 電源/信号レベルで動作し, 5V では動作できません.置き換えるには信号レベルのシフタと3.3V電源が必要になります. |
Q | “ダイナミック”ウェブページをXPortで使えますか? |
A | Javaアプレットを使うことができます. |
Q | CoBoxのシリアルデータの極性は マーク/アイドル=0V で スペース/ブレーク=5Vですか?あるいはその逆ですか? |
A |
市販のRS232 レベルシフタ(MAX232など)にそのまま接続できるように,CoBoxの信号レベルは次のようになっています.
論理 1 = on = マーク = +5V (アイドル)
論理 0 = off = スペース = 0V |
Q | シリアルとネットワークの変換にはなにか特別なプロトコルが使われるのですか? |
A | 基本設定においてUDS/CoBoxはシリアルデータを生のままTCPパケットにパケット化してホストに送ります.ホストは生のデータパケットをTCPパケットにしてUDS/CoBoxに送り,UDS/CoBoxはそれをシリアルポートに出力します.またオプションとしてデータをUDPデータグラムとして送ることも可能です.データグラムの構造の定義はご要望により提供いたします. |
Q | シリアルポートから受け取ったデータはどのようなタイミングでネットワークに送信されるのですか? |
A |
シリアルポートから受け取ったデータをパケット化してネットワークに送り出すタイミングは Packet Control の設定項目に従います.ネットワークの形態に合わせて2つのパケット化アルゴリズムが用意されています.
1) LANに対応:遅延を少なくすることを目的に頻繁にパケット化と送信を行います.
2) WANに対応:トラフィックの効率化を目的に,まとまった量のデータをパケット化して送信します.
標準(設定 00)では 1) の動作を行い,少ない遅延で細かくデータを伝送します.
設定項目:
Idle Time: アイドルタイムは受信する文字と文字の間の時間として定義されています."Force transmit"として指定する時間が経過すると,FIFOバッファーに蓄積されているデータはネットワークに送信されます.最小値は12msです.
Trailing Characters: ある種のアプリケーションでは CRCやチェックサムなどの文字が一つのフレームの末尾に添付されます.このオプションはフレームの末尾からトレーリング文字(列)を取り除き,末尾判別文字を知るのに使われます.トレーリング文字(列)の文字数として0, 1, 2から選択します.
Send Characters:(送信文字=フレーム末尾判別文字)
“ 2-Byte Send Character”を有効にすると“sendchars”は2バイトの文字列として判定されます.無効にすると2つ(あるいは1つ)の文字はおのおの別々に判定に使われます.
“Send Immediately After Characters” を無効にすると,Idle Timeのタイムアウトを条件に,FIFOバッファー内のデータがネットワークに送信されます.有効にすると,Idle Timeのタイムアウトないしはsendcharの受信により,FIFOバッファーの内容をネットワークに送信します.
注記:これ以外にもステータスやアクノーレッジを送信することがあります.
sendchar:
2文字まで(HEXで表現)を "sendchar"に登録できます.ここに登録した文字ないし文字列を受信すると直ちにFIFOバッファー内のデータはネットワークに送信されます.これによりETXやEOTをフレームの区切りに使うデータフレームを遅れなく送信することが可能になります. 最初の文字に 00 を登録するとこの機能は無効になります.2文字を文字列として判別に使うこともできます.sendcharが文字列の他の部位に現れないデータに適用できます.
|
Q | UDSをRS-485 2線式 半二重やRS-422 4線式 全二重に使うための設定は? |
A |
I/F Mode(インターフェースモード)によりRS-485 2線式 半二重に設定します.初期値は4Cです.以下に設定例を示します.
I/Fモード設定例
I/Fモード設定例 | 二進 | HEX |
RS-232C, 8データビット,パリティなし, 1ストップビット | 0100 | 1100 | 4C 初期値 |
RS-232C, 7データビット,偶数パリティ, 1ストップビット | 0111 | 1000 | 78 |
RS-485 2線式 半二重, 8データビット,パリティなし, 1ストップビット | 0100 | 1111 | 4F |
RS-422 4線式 全二重, 8データビット,奇数パリティ, 1ストップビット | 0101 | 1101 | 5D |
I/F Mode (インターフェースモード)
初期値 4C
I/Fモードオプション | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 |
RS-232C |
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| 0 | 0 |
RS-422/485 4線 全二重 |
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| 0 | 1 |
RS-485 2線 半二重 |
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| 1 | 1 |
7データビット |
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| 1 | 0 |
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8データビット |
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| 1 | 1 |
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パリティなし |
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| 0 | 0 |
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偶数パリティ |
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| 1 | 1 |
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奇数パリティ |
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| 0 | 1 |
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1ストップビット | 0 | 1 |
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2ストップビット | 1 | 1 |
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