LANTRONIX デバイスサーバー インストール手順 | |
LantronixデバイスサーバTOP-お問い合わせ-資料請求フォーム |
LANTRONIX デバイスサーバー インストール手順 |
UDS/Cobox/XPort クイックインストール手順 デバイスサーバを使い始める前に,まずIPアドレスとネットマスクをユニットに割り付けなければなりません.一旦IPアドレスを設定されると,ウェブブラウザからユニットにアクセスしてすべての設定を行うことができるようになります. IPアドレスを割り付ける方法はいくつか用意されています.次のいずれかを使いアドレスとネットマスクを設定します.
|
1. IPアドレスの設定 1-1. DHCPによるIPアドレス デバイスサーバの工場出荷時のIPアドレスは 0.0.0.0 であり,このアドレスはDHCPクライエント機能が有効になることを意味します.0.0.0.0 以外のアドレスが設定されると,DHCPクライエント機能は停止します. 赤色LEDの点滅が止まり,緑のSTATUS LEDが点灯すれば,DHCPサーバからIPアドレス,サブネットマスク,デフォールトゲートウェイアドレスを受け取ったことを意味します. DHCPサーバからアドレスを受け取ることができないと,赤色DIAG LECが連続して点滅し,緑のSTATUS LEDが5回点滅してエラーを表示します.この点滅は15秒間だけ続きます. (DHCPサーバから配給されたアドレスは,ユニットのシリアルポートからモニタモードにログインして確かめることができます.セットアップモードに入っても,DHCPサーバから配給されたIPアドレスは確認できないことに注意してください.) 1-2. AutoIPによる方法 デバイスサーバの工場出荷時のIPアドレスは 0.0.0.0 であり,このアドレスはAutoIP機能が有効になることを意味します.0.0.0.0 以外のアドレスが設定されると,AutoIPクライエント機能は停止します. AutoIPはDHCPサーバを持たない小さなネットワークのための機能で,169.254.0.1から169.254.255.254までのアドレスが予約されています.このアドレスはインターネットに使うことはできません. もし,ユニットにIPアドレスが設定されておらず,DHCPサーバを見つけられないと,ユニットは自動的にAutoIP用に予約されたアドレスの範囲からアドレスを選択し,次いでネットワーク上にARPリクエストをおくってそのアドレスがすでに使われていないか確かめます. もしそのアドレスが使われていなければ,ユニットはそのアドレスを使います. もしそのアドレスが他の機器に使われていれば,ユニットは次のアドレスを選択してARPリスエストを送ります. AutoIPはDHCPに取って代わるものではありません.ユニットがDHCPサーバを見つけると,DHCPサーバから配給されたアドレスに切り換えて,リブートします. AutoIPの機能は,ユニットのアドレスを 0.0.1.0 に設定することで停止できます.AutoIPの仕様については,この文書を参照ください.http://files.zeroconf.org/draft-ietf-zeroconf-ipv4-linklocal.txt 1-3. ARPとTelnetによる方法 UNIXかWindowsのホストを使って,IPアドレスを持たないユニットに仮のIPアドレスを設定することができます. (ARPはルーターを越えることはできません) 1) ARPテーブルの作成 次のコマンドを実行し,ホストのARPテーブルにユニットのためのエントリを作ります.この例では,MACアドレス 00:20:4a:xx:xx:xx にIPアドレス 192.12.3.77 を割り付けるエントリを作成します.MACアドレスはユニットのラベルに印刷されています. --------- Unixの場合 arp -s 192.12.3.77 00:20:4a:xx:xx:xx Windowsの場合 すでに一つ以上のarpデータが存在しないとarpは機能しません.例えば他のPCにpingを送るなどして,少なくとも一つのarpレコードを作っておいてください. ping xxx.xxx.xxx.xxx 現在のarpキャッシュテーブルは次の方法で確認できます. arp -a UDS/Coboxに使用する静的なエントリを作成します. arp -s 192.12.3.77 00-20-4a-xx-xx-xx --------- 次にユニットのポート番号1にtelnet接続します.この接続の試みは失敗しますが,ユニットのIPアドレスがarpで指定したアドレスに変わります.ポート番号1を付加することを忘れないでください. telnet 192.12.3.77 1 そして,ユニットのポート番号9999にtelnet接続し,3秒以内にEnterキーを押すとセットアップモードに入ります.3秒以内にEnterキーを押さないとユニットはリブートしてしまいます. telnet 192.12.3.77 9999 今設定されたIPアドレスは一時的なものですから,ユニットの電源を切ると消えてしまいます.セットアップメニューから 0 Server configurationを選択し,少なくとも IPアドレスとサブネットマスクを設定し,保存してください.手順は,“シリアルポートからログインして設定する方法”と同じですから,こちらを参照してください. セットアップメニューからシリアルポートの設定も行えますが,ウェブブラウザを使った設定の方がわかりやすいでしょう.ウェブブラウザから設定する方法は,下の“ウェブブラウザからユニットにアクセスし,設定を続ける”を参照ください.UDS-10-IAPではウェブセットアップは使えません.telnetでログインしてセットアップを行います. 1-4. シリアルポートからログインして設定する方法 通信ソフトを実行するPCがあれば,ユニットのシリアルポートからログインして設定を行うことができます. 1. まず,PCをユニットのシリアルポートにストレートケーブルで接続します.ユニットのシリアルポートはDCEですから,いわゆるモデム用ケーブルを使って接続できます. 2. 通信ソフトは9600bps, パリティなし, 8データビット, 1ストップビットに設定しておきます. 3. セットアップモードに入るには,ユニットの電源を入れて赤いDIAG LEDが点滅している1秒ほどの間に小文字のxを少なくとも3文字送ります.シリアル端末の x キーを押しながらデバイスサーバの電源を入れるのが簡単で確実です. 4. メニューが表示されたら 0 (SERVER CONFIGURATION) を選択し,IPアドレス,サブネットマスク,必要があればゲートウェイアドレスを設定します. 5. 9 Save and exit を選択し,設定を保存し,セットアップモードから抜けます.ユニットはリセットします. セットアップメニューからシリアルポートの設定も行えますが,ウェブブラウザを使った設定の方がわかりやすいでしょう.ウェブブラウザから設定する方法は,下の“ウェブブラウザからユニットにアクセスし,設定を続ける”を参照ください. 以下に,UDSのセットアップモードでの表示例(シリアルログイン,telnet共通)を示します. UDS-10-IAPは表示内容が異なります. *** Lantronix Universal Device Server *** Serial Number 6431176 MAC address 00:20:4A:64:79:C8 Software version V05.0 (020226) Press Enter to go into Setup Mode *** basic parameters Hardware: Ethernet TPI IP addr 0.0.0.0, no gateway set,netmask 255.255.000.000 ***************** Security ***************** SNMP is enabled SNMP Community Name: public Telnet Setup is enabled TFTP Download is enabled Port 77FEh is enabled Web Server is enabled Enhanced Password is disabled ***************** Channel 1 ***************** Baudrate 9600, I/F Mode 4C, Flow 00 Port 10001 Remote IP Adr: --- none ---, Port 00000 Connect Mode : C0 Disconn Mode: 00 Flush Mode : 00 ****************** Expert ****************** TCP Keepalive : 45s
Change Setup : 0 Server configuration 1 Channel 1 configuration 5 Expert settings 6 Security 7 Factory defaults 8 Exit without save 9 Save and exit Your choice ? 0 IP Address : (000) 210.(000) 239.(000) 199.(000) 227 ↑IPアドレスを設定します(この例では 210.239.199.227) Set Gateway IP Address (N) Y ↑ゲートウェイを設定するときはYと答えます Gateway IP addr (000) 210.(000) 239.(000) 199.(000) 5 ↑ゲートウェイアドレスを設定します Netmask: Number of Bits for Host Part (0=default) (0) 8 ↑ネットマスクのホスト部のビット数を指定します Change telnet config password (N) Nサブネットマスクとホスト部のビット数については以下の表を参照ください.
Change Setup : 0 Server configuration 1 Channel 1 configuration 5 Expert settings 6 Security 7 Factory defaults 8 Exit without save 9 Save and exit Your choice ? 9 <- 9を選択し設定を保存します. Parameters stored ... |
||||||||||||||||||||||||||||||
2. リバースTelnetによるテスト ユニットのIPアドレスとサブネットマスクの設定が完了し,各ポートが工場出荷時の設定のままであれば,リバースTelnetでデバイスサーバのシリアルポートにアクセスきます. デバイスサーバ(IPアドレス xxx.xxx.xxx.xxx)のシリアルポート1に接続する(ポート番号の初期値は10001). $ telnet xxx.xxx.xxx.xxx 10001 Telnetで送信した文字列はデバイスサーバのシリアルポートから送信され,デバイスサーバのシリアルポートが受信した文字列はTelnet端末上に表示されるはずです. 3. ユニットにアクセスし,設定を続ける セットアップメニューからシリアルポートの設定も行えますが,ウェブブラウザを使った設定の方がわかりやすいでしょう.MODBUS/TCPなどのプロトコルを搭載したIAPシリーズはtelnetかシリアルポートからログオンして設定を続けます.
|