| Q | エンドランはGPS周波数標準器の世界ではあまり聞かない会社名ですが? | 
| A | EndRun TechnologiesはGPS周波数標準器の開発では最も長い経験を持つ技術者の集団により、最高性能の周波数標準器を提供するために1998年に作られたました.同社の技術者の名前は,学会論文でもよく目にされることでしょう.EndRunの技術者は数々の世界初を達成してきました;
 
- 1983年に世界初のマイクロプロセッサー制御によるディシプリン周波数標準器を開発
 
 - 1988年に世界初のデジタル温度補償による水晶とルビジウムの周波数標準器を開発
 
 - 1991年に世界初のGPS/Loran-Cによるディシプリン周波数標準器を開発
 
 - 1995年に世界初となる,外部セシウム標準器をディシプリン可能なGPSタイミング受信機の開発とイリジウム通信衛星網への適用
 
 - 1997年に世界初となる,GPS P(Y)-Codeを使用する軍用タイミング受信機の開発
 
 - 2000年に世界初となる,時刻と周波数標準用のCDMA受信機の開発
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  | Q | 
  衛星通信や地上通信の世界で推奨されていると聞きました.他社と何が違うのですか? | 
  | A | 
  US-OCXO発振器オプションとLPNモジュールによる高安定性と低位相雑音特性を業界が必要としていたことによります.まだお使いでない場合は,オンリーワンの性能と実績をぜひ評価してみてください.  | 
  | Q | 
  校正は必要ないのですか? | 
  | A | 
  Meridian  自体を校正することは通常ありません.GPSの提供するNISTに準じたUSNOの基準に同期する機器だからです.時刻の絶対精度が求められる場合には,アンテナの設置位置,アンテナ系の遅延を含めた比較校正を行うことがありますが、その際に使われる基準もGPSに同期するものです.  | 
  | Q | 
  衛星地上局で使うので,シンプルなものがほしいのですが? | 
  | A | 
  Tycho II をお使いください.周波数標準としては基本的に Meridian II と同じ性能です.前面パネルの表示入力機能や,NTPやPTPタイムサーバーの機能は持っていません.  | 
  | Q | 
  ラボ用に使うので,タイムサーバーの機能も備えたものがほしいのですが? | 
  | A | 
  Meridian II を各種オプションと組み合わせてお使いください.  | 
  | Q | 
  CDMA同期のモデルもあるのですか? | 
  | A | 
  Tycho II にはKDDI Au CDMA網に同期するモデルが用意されており、アンテナ工事をすることなくどこででも正確な時刻と周波数をてにすることができます.しかし、高精度周波数標準としての本来の能力を得るには、GPS受信アンテナの工事を行い、GPS同期モデルをお使いください。  | 
  | Q | 
  GPSアンテナ系の遅延の補正はどうするのですか? | 
  | A | 
  付属のアンテナを使い、付属する同軸ケーブルを使った場合の遅延補正値は 62ns です. setcaldelay コマンドで設定します. 詳しくはマニュアルの Appendix E - Installing the GPS Antenna, Calibrate Your Receiver をお読みいただくか、弊社までお問い合わせください.  | 
  | Q | 
  GPSアンテナの設置工事はやってもらえるのですか? | 
  | A | 
  弊社が直接工事を行うことはありませんが,工事業者を紹介したり,監督したりすることはいたします.GPS受信アンテナやアレスタ、増幅器や分配器は実績ある製品を弊社でも取り扱っております.  | 
  | Q | 
  すでに他社のGPSアンテナが設置されていますが,共用できますか? | 
  | A | 
  適切な分配設計をすることで,多くの場合他社のアンテナを共用できます.ただし、Meridian IIは付属するアンテナの遅延を含めて補正が行われていることに留意願います.すなわち,時刻標準としてMeridian IIをお使いになる際に,他社のアンテナや分配経路の遅延が定かでないアンテナ系を接続した場合は,その遅延が時刻の誤差になる可能性があります.周波数標準としてのみお使いになるときはこの限りではありません.詳しくはご相談ください.なお,調査費用が必要になることがあります.  | 
| Q | 
NTP や PTP などのタイムサーバーの機能は無いのですか? | 
| A | 
MERIDIAN   は EndRun の Tempus LX タイムサーバーに搭載するのと同じ、高性能な NTP機能を搭載しており、本格的なタイムサーバーとしてご使用いただけます.タイムサーバーの機能と周波数源の機能は別々のプロセッサーが処理しており、互いに影響することはありません.新規の導入には MERIDIAN II を採用ください.  | 
  | Q | 
  Tycho  には NTP 機能は無いのですか? | 
  | A | 
  Tycho  はNTP機能を搭載しない,周波数標準とIRIG時刻の専用機です.周波数標準とIRIG時刻とNTPやPTPを同時に必要とする際は Meridian II や Tycho II を選択ください.  | 
| Q | 
MERIDIAN  はオプションが多くて何を注文したら良いのかわかりません. | 
| A | 
弊社技術部にお問い合わせいただければ,お客様の用途に最適な構成をご提案いたします. 
ENG@shoshin.co.jp まで “MERIDIAN の構成について” との表題にて,用途に関する簡単な説明とともにお問い合わせください. | 
| Q | 
MERIDIAN  を周波数標準として使います.どのオプションがおすすめですか? | 
| A | 
新機種の MERIDIAN II を選択ねがいます. 純粋な 5, 10MHz の正弦波が必要ということでしたら,最適な解はUS-OCXO発振器オプションと低位相雑音出力オプション(4出力)になります.ただ,US-OCXOは高価ですので,要求仕様が厳しくない場合には,US-OCXOにかわって安価なHS-OCXOやMS-OCXOオプションもお選びいただけます.その際も低位相雑音(LPN)オプションをおすすめします.それぞれの発振器オプションの仕様についてはこちらを参照ください. なおTCXOは周波数標準としては適しておらず,低位相雑音オプションと組み合わせることはできません. | 
| Q | 衛星地上局の周波数源として使います.どのオプションがおすすめですか? | 
| A | 上記の周波数標準のおすすめとともに,監視システムへの接続のためにAlarmオプション(オープンコレクタ)を加えてください.SNMPによる監視を行う場合はAlarmオプションは不要かもしれません. | 
| Q | 
Meridian II (Tycho II) を二台使用した周波数標準の冗長構成を取りたいのですが,切り換え器は用意されていますか? | 
| A | 
FDC3302 2入力周波数分配機 を用意しています.Meridian  /Tycho  のAlarmオプションに接続して切り換えることも,また周波数信号のレベルを監視して自動的に切り換えることもできます.ご検討ください. | 
| Q | ルビジウム発振器と水晶発振器とではどちらがおすすめですか? | 
| A |  何日とか1ヵ月とかの長期の安定性を求めるのであればルビジウム発振器を選択しますが,短期安定度(低位相雑音)を求めるのであれば水晶発振器を使うべきです.その水晶発振器の中でもEndrun独自のUS-OCXOは群を抜いた低雑音特性とGPS同期による長期高安定性を提供します.こちらをお読みください. | 
| Q | 
衛星通信用に他社の周波数標準を使用していますが位相ノイズと周波数ステップの問題に悩まされています。何か提案できる解決策はありませんか? | 
| A | 
EndRunのUS-OCXOオプションとLPNオプション付き Meridian II かTycho II の採用を検討ください。通信用基準周波数の新しい標準として民間および防衛用途に広く採用されています。 | 
| Q | 低位相雑音がどうして重要なのですか? | 
| A | 
PLL発振器はPLL逓倍器であり,基準周波数に含まれる位相雑音も逓倍されてしまいます.従って基準周波数に含まれる位相雑音(ジッター)は極力小さいことが多くの用途で求められます. 
 こちらをお読みください. | 
| Q | US-OCXOの位相雑音は非常に小さいようですがどのように実現しているのですか? | 
| A | EndRun社の主要エンジニアはGPS周波数標準器に関して業界でも最も長い経験を有しており、特にディシプリンオシレーターに関しては草分け的存在です.US-OCXOは通信業界の要請によりEndRunが開発した超低位相雑音のOCXOであり,水晶発振子の選択から回路構成、オーブン構造にまで長年培ってきた技術が惜しみなく投入され,社内製造されています.ぜひ評価試験されることをおすすめいたします. | 
| Q | US-OCXOには周波数ステップが発生しないとしていますが,他社のOCXOでも発生しないのでは? | 
| A | 残念ながらOCXOの中には周波数ステップを発生するものが見つかり,その周波数と位相安定性に依存するシステムの運用に大きな影響を与えます.不定期なシステム障害の原因として周波数ステップの発生を考慮しておくべきです. | 
| Q | US-OCXOの単品での販売はしていないのですか? | 
| A | 
単体での販売はしておりません.Meridian II とTycho IIのオプションとして設定されています. | 
| Q | LPN低位相ノイズオプションの1, 5, 10MHzの出力はコヒーレントですか? | 
| A | いいえ,それぞれ別のフィルターを通るため位相は一致していません. | 
| Q | アドバンテスト R3031の代わりに使えますか? | 
| A | R3031が発生する次の信号の内,Meridianは赤字の信号を発生できます: 1.544MHz 2.048MHz 3.58MHz 5MHz 6.312MHz 27MHz 155.52MHz 64kHz + 8kHz + 0.4kHz または 64kHz + 8kHz  | 
| Q | ITU-T G.811/823/824 ITU-T G.703に対応できますか? | 
| A | テレコムクロック出力オプションとオシレータオプション(OCXOないしRb)の選択により対応します.TCXOはテレコムクロックオップションに対応しません. | 
| Q | 
Meridian GPSにしかないコマンドは? | 
| A | 
  Meridian GPSにしかないコマンドは以下の通りです. 
 
gpscaldelay 
遅延校正値を表示します. 
 
setgpscaldelay 
遅延校正値を設定する対話スクリプトを起動します.アンテナとその内蔵するLNA,同軸ケーブル,分配増幅器などにより生ずる遅延を補正します.設定範囲は +500000nsから-500000nsです. 
 
oscctrlstat 
ディシプリンオシレータの制御パラメータを次の書式で表示します.
 Oscctrlstat = LKSTAT COAST ESTERR MEASERR TIMEDEV AGERATE TAU DAC TEMP
TEMPはセ氏でルビジウム発振器ないしOCXOの場合にのみ正しい値が表示されます. 
 
pluginopts 
Meridianにはオプションスロットがあり,機能ボードオプションを実装できます.このコマンドは実装されたオプションボードの設定を表示します.詳しくはマニュアルの第6章を参照ください.
 応答例:
Digital Buffer, 2001-0004-012-NC is installed.
Port A Current Setting = 10M PPS.
Port B Current Setting = 5M PPS.
Port C Current Setting = 10 PPS.
Port D Current Setting = 10 PPS.
 
pluginoptsconfig 
このコマンドは実装されたオプションボードの設定をする対話型スクリプトを起動します.設定可能な項目はマニュアルの第6章を参照ください.
 応答例:
Interactive shell script is started. 
pwrfltmask 
オプションの冗長化電源を実装している場合に,電源異常のマスクの状態を表示します.
 表示例:
Primary Power Input Fault is ENABLED.
Secondary Power Input Fault is ENABLED. 
 
setpwrfltmask 
オプションの冗長化電源を実装している場合に,電源異常の表示するかしないかを設定します.
 コマンド例(プライマリ、セカンダリ両方の電源の異常表示をマスクする):
setpwrfltmask MASKED MASKED
結果表示例:
Primary Power Input Fault is MASKED
Secondary Power Input Fault is MASKED 
 
tfomfltlvl 
TFOM悪化を表示するレベルを設定します.
 表示例:
TFOM Fault Level is 9 
settfomfltlvl 
TFOM悪化を表示するレベルを設定します. 
 コマンド例(TFOM 6でエラーを表示する):
settfomfltlvl 6
結果表示例:
Meridian response: TFOM Fault Level set to 6  | 
| Q |  どこの会社のGPS受信機を使っているのですか? | 
| A | 
 ENDRUNが内製したタイミング専用GPS受信機を使っています.以前の製品では社外のGPSタイミング受信機を使っていましたが,いくつかの事情からMERIDIAN II では自社製に切り替えました。これにより、最近実際に生じたGPS衛星の運用上の問題も含めて、誤差の要因となる事象をよりインテリジェントに排除できるようになり、時刻周波数精度の維持に貢献しています。 | 
| Q | 
 MERIDIAN のオプションスロットはどのように使うのですか? | 
| A |  5つのオプションスロットが用意されています.1番スロットは発振器専用です。低位相雑音分配器はこのスロットを発振器と共用できます。2番目から5番目のスロットは自由に使うことができます.たとえば4出力DCLSタイムコード出力モジュールを4つ実装することで16のDCLS出力を持たせることができます。スロット毎に別機能のモジュールを実装することも可能です。冗長化電源モジュールは4番と5番スロットを占有します. | 
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