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LANTRONIX デバイスサーバー インストール手順


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LANTRONIX デバイスサーバー インストール手順


UDS/Cobox/XPort クイックインストール手順(シリアルポートの設定)

デバイスサーバを使い始める前に,まずIPアドレスとネットマスクをユニットに割り付けなければなりません.IPアドレスを設定したら,シリアルポートの設定を行います.

シリアルポートを設定する方法はいくつか用意されています.次のいずれかを使いシリアルポートのパラメータを設定します.

ここではシリアルポートからのログイン,あるいはtelnetによりログインして設定する方法を解説します.

1. ユニットにログインする

シリアルポートからログインするには,デバイスサーバのシリアルポートとシリアル端末とをシリアルケーブルで接続し,デバイスサーバの電源を入れて赤いDIAG LEDが点滅している1秒ほどの間に小文字のxを少なくとも3文字送ります.シリアル端末の x キーを押しながらデバイスサーバの電源を入れるのが簡単で確実です.このときシリアル端末は9600bps, パリティなし, 8データビット, 1ストップビットに設定しておきます.

telnetでログインするには,デバイスサーバのポート9999にtelnet接続します.

接続すると次のように表示されますから,直ちに改行を送り Setup Mode に入ります.

*** Lantronix Universal Device Server ***

Serial Number 6431176  MAC address 00:20:4A:64:79:C8
Software version V05.0 (020226)
Press Enter to go into Setup Mode 
2. シリアルポートの現在の設定状態

改行を送り,Setup Mode(設定モード)に入ると,現在の設定状態とメニューが表示されます.

シリアルポートの設定状態は次のように表示されます.

***************** Channel 1 *****************

Baudrate 19200, I/F Mode 78, Flow 02
Port 02001
Remote IP Adr: --- none ---, Port 00000
Connect Mode : C0  Disconn Mode: 00
Flush   Mode : 00

***************** Channel 2 *****************

Baudrate 9600, I/F Mode 4C, Flow 00
Port 10002
Remote IP Adr: --- none ---, Port 00000
Connect Mode : C0  Disconn Mode: 00
Flush   Mode : 00
Baudreate通信速度
I/F Mode信号の種類,データビット数,パリティ,ストップビット数
Flowフロー制御
PortIPポート番号
Remote IP Adr自動接続する際の相手方IPアドレス
Connect Mode接続モード
Disconn Mode接続断モード
Flush Modeフラッシュモード


2. シリアルポートの設定

一つのシリアルポートしか持たないデバイスサーバでは次のようなメニュー項目が表示されるはずです.複数のシリアルポートを持つデバイスサーバでは複数のチャンネルの項目が表示されます.一つのチャンネルが一つのシリアルポートに対応します.

Change Setup  : 0 Server configuration
                1 Channel 1 configuration
                5 Expert settings
                6 Security
                7 Factory defaults
                8 Exit without save
                9 Save and exit                Your choice ? 


Baudrate (通信速度)
300, 600, 1200, 2400, 4800, 9600 (default), 19200, 38400, 57600, 115200bpsから選択します.



I/F Mode (インターフェースモード)
初期値 4C
I/Fモードオプション76543210
RS-232C





00
RS-422/485 4線 全二重





01
RS-485 2線 半二重





11
7データビット



10

8データビット



11

パリティなし

00



偶数パリティ

11



奇数パリティ

01



1ストップビット01





2ストップビット11






I/Fモード設定例
I/Fモード設定例二進HEX
RS-232C, 8データビット,パリティなし, 1ストップビット010011004C
RS-232C, 7データビット,偶数パリティ, 1ストップビット0111100078
RS-485 2線式, 8データビット,パリティなし, 1ストップビット010011114F
RS-422, 8データビット,奇数パリティ, 1ストップビット010111015D




フロー制御(Flow Control)
初期値 00
フロー制御オプションHEX補足
フロー制御なし00
Xon/Xoff ソフトウェアフロー制御01ローカルでソフトウェアフロー制御を有効にする.
RTS/CTS ハードウェアフロー制御02ローカルでハードウェアフロー制御を有効にする.
Xon/Xoffコードをホストへ渡す03ローカルでソフトウェアフロー制御を行わず,Xon/Xoffコードをそのまま転送する.




IPポート番号(Port Number)
IP接続におけるソースポート番号であり、このチャンネルに接続しようとする際に使うポート番号でもあります.RawTCP/UDPによる接続には,次の予約された番号を除く1から65535までの任意の番号を指定できます.
ポート番号HEX
14000-14009 COMポートリダイレクタが使用するポート
インバンドリダイレクタプロトコルが有効
9999Telnet コンソール用ポート
77FE(Hex)リモート設定用ポート
7Echo
80ウェブサーバ




コネクトモード(Connect Mode)
コネクトモードはデバイスサーバがどのように接続するか、そしてネットワークからの接続要求にどのように応答するかを決めます.初期値 C0 (外部からの接続を受け入れる,外部への自動接続は行わない)
Connect Modeオプション
ビット
76543210
接続の受け入れ
接続を受け付け入れる000




DTRにより受け入れる010




常に受け入れる110




応答
なにも送らない


0



次の文字を送る
C=接続
D=切断
N=到達不可



1



スタートアップ(接続の開始)
自動接続しない



0000
任意の文字で接続開始



0001
DTRで接続開始



0010
CR文字で接続開始



0011
手動接続



0100
自動接続



0101
ホストリスト0010



データグラムの形式
宛先付き UDP



1100
モデムモード
文字列で応答


10110
エコーなし


00110
1文字応答


10111

    手動接続:コマンド行にコマンドを打ち込むことで外部に接続します.IPアドレスの省略が可能です.たとえばリモートIPアドレス(Remote IP Address)に設定されたアドレスが192.169.3.2でポート(Remote Port)が1234の場合、C3/7は192.168.3.3のポート7への接続を意味します.省略形については次の表を参照してください.
    リモートIPアドレスが192.169.3.2でリモートポートが1234に設定されている場合
    手動接続コマンド動作
    C0初期値 自動接続しない
    C55IPアドレス 192.168.3.55 のポート1234への接続
    C192.168.3.121/1IPアドレス 192.168.3.121 のポート1への接続
    C28.10/12IPアドレス 192.168.28.10 のポート12への接続


    自動接続(自動スタート):このオプションを選択すると、リモートIPアドレス(Remote IP Address)とリモートポート(Remote Port)に指定したアドレスとポート番号に自動的に接続します.

    データグラムの形式:このオプションを選択すると、Datagram Typeの入力を求められます.宛先付きUDPあるいはUDPブロードキャストは01を入力します.

    ホストリスト:ホストリストテーブルにリストされたホストのいずれかに接続するまで順次接続を試みます。
    この機能を使うには次の手順に従ってください:
      1) ホストリストを有効にするには, Connect Mode に 0x20 (2X) を指定します.これにより現在設定されているホストリストが表示されます.
      2) エントリを消去,変更,追加するには,Yesを選択します.IP アドレスとして 0.0.0.0 を入力するとそれ以降はすべて消去されます.
      3) 一つのホストの入力を終えたら,同じように上の手順を繰り返します.
      4) リトライカウンタ(Retrycounter)には,ARPに成功したホストリスト上のホストにネットワーク接続を試みる回数を指定します.
      5) リトライタイムアウト(Retrytimeout)には,接続の試みのタイムアウト値(秒)を入力します.

      ホストリストの設定例
      Baudrate (9600)
      I/F Mode (4C)
      Flow (00)
      Port No (10001)
      ConnectMode (21)
      
      Hostlist :
      01. IP : 010.010.010.001 Port : 00023
      02. IP : 010.010.010.002 Port : 00023
      03. IP : 010.010.010.003 Port : 00023
      
      Change Hostlist ? (N)
      Hostlist Retrycounter (3)
      Hostlist Retrytimeout (250)
      DisConnMode (00)
      FlushMode (00)
      DisConnTime (00:00) :
      SendChar 1 (00)
      SendChar 2 (00)


    モデム(エミュレーション)モード:モデムモードを選択すると,シリアルポートに接続された機器から見てデバイスサーバはモデムのように見えるようになり,ATコマンドに似たコマンドを受け付けるようになります.



ディスコネクトモードオプション(Disconnect Mode Option)
初期値 00
切断モードオプション
ビット
76543210
DTRが落ちたらディスコネクト1






DTRは無視0






Telnetモードとターミナルタイプの設定
1





チャンネルパスワード


1



ハードディスコネクト



0


ハードディスコネクト無し



1


接続でSTATE LEDをOFF






1
EOT(^D)でディスコネクト

1








フラッシュモード(Flush Mode)オプション
バッファのフラッシュに関するオプション
初期値 00
フラッシュモードオプション
ビット
76543210
入力バッファ(シリアルからネットワークへ)
シリアルからのアクティブな接続でクリア


1



ネットワークからのパッシブな接続でクリア

1




ディスコネクトでクリア
1





出力バッファ(ネットワークからシリアルへ)
シリアルからのアクティブな接続でクリア






1
ネットワークからのパッシブな接続でクリア





1
ディスコネクトでクリア




1

代替パッキングアルゴリズム(パック制御)
有効1










パックコントロールオプション
シリアルポートに受け取った文字列をネットワークに送出する条件を設定します.システムの要件によりチューニングすることにより,レスポンスを最適化できます.
パックコントロールオプション
ビット
76543210
アイドル時間
この時間シリアルポートにデータを受け取らないとバッファーの内容をネットワークに送信する.
12msで送信





00
52msで送信





01
250msで送信





10
5秒で送信





11
トレーリング文字列
sendchar の後にパリティ文字などが何文字付加されているかを指定.
なし



00

1文字



01

2文字



10

送信文字 "sendchar"
sendcharに指定した文字が1文字か2文字か,またsendcharを受け取ったら直ちにバッファーの内容をネットワークに送信するか否かの指定.
2バイト送信文字 sendchar


1



送信文字が来たらすぐに送信

1





最終改定 2004年7月29日


 




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